石活に疲れた人は読んで欲しいBRUTUS/珍奇鉱物 

鉱物や宝石に興味を持つようになって、ミネショーに足を運び始めたばかり方から、プロの業者の方まで楽しめる内容となっていると思います。 

個人的には、鉱物趣味に行き詰まりを感じている方には特におススメです。

好きな趣味で行き詰まりというのも変な話なのですが、鉱物趣味って意外と難しいです。

★★★

理由として、2つほどあり、

 1. 分野の幅が広い

ミネショーに行かれた方はご存じかと思いますが、鉱物の他、宝石、ジュエリー、天珠・パワーストーンなどスピリチュアル系、果ては化石まで、、

どの分野も魅惑的なため、それぞれにちょい噛みしている間に、統一感のない物が家に溢れてしまいます。

2. 財布が溶ける 

多少詳しくなってくると、品質の良し悪しがわかるようになってきます。

そうなると、どうしても目が惹かれるのは美しいレア鉱物標本や高級ルースとなってしまいがちです。

それらの価格は青天井になりますので、ゲットしたい理想と現実(懐具合)の間で悶えてしまう事になります。

★★★

そんなこんなで前に進んでいる感覚がないまま漫然と集めて、散財してしまう罠に陥りがちなのが鉱物や宝石の趣味になります。

罠への解決策としては、自分だけのテーマ・切り口・愉しみ方を見つけるという事に尽きると思います。

その点、今回のBRUTUS/珍奇鉱物は良いヒントになります。

 

具体的には、珍奇鉱物の誌面では、色んな切り口・強度で石を楽しんでいる方々がバランス良くとりあげられています。

ファインミネラル(ハイレベル標本)ディーラー、鉱物標本撮影の第一人者、模様石のコレクター、フィールドで母岩付き標本採取に拘る責任者などなど、

どっぷり浸かっている方々から、気負わず自然な形で、暮らしのインテリアの中に鉱物を取り入れて楽しんでいるデザイナーやフォトグラファーの方々まで、幅広く網羅されています。

それらをパラパラ眺めていると、自身の取り組み方とは違えど、色んな宝石・鉱物との関わり方がある事を気づかさせてくれる内容となっていると思います。